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  1. 福岡県議会 2022-06-03
    令和4年 農林水産委員会 本文 開催日: 2022-06-03


    取得元: 福岡県議会公式サイト
    最終取得日: 2023-05-07
    ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1    令和四年六月三日(金曜日)    午 後 零 時 二 十 一 分 開 会 ◯吉武邦彦委員長 それでは、定足数に達しておりますので、ただいまから農林水産委員会を開会いたします。  当委員会において審査を要します案件は、お手元に配付いたしております付託議案一覧表のとおり、議案一件であります。御確認をお願いいたします。  この審査を、お手元配付審査日程案のとおり取り進めたいと思いますが、御異議ございませんか。      〔「異議なし」と呼ぶ者がある〕 2 ◯吉武邦彦委員長 御異議がありませんので、そのようにさせていただきます。  それでは、議案審査を行います。  第八八号議案令和四年度福岡一般会計補正予算(第一号)」所管分を議題といたします。執行部説明を求めます。重吉農林水産部長。 3 ◯重吉農林水産部長 第八八号議案令和四年度福岡一般会計補正予算のうち、農林水産部所管分について御説明いたします。  今回の補正予算は、国の総合緊急対策を最大限活用し、コロナ禍における原油価格物価高騰等総合緊急対策に必要な経費増額するものでございます。総額で三十四億七千九百万円余の増額をお願いしております。  その内訳について御説明いたします。お手元令和四年度補正予算に関する説明書議案その一の三十九ページをお願いいたします。  六款農林水産業費、一項農林水産業企画費でございますが、一目農林水産業総務費で三千万円余の増額をお願いしております。これは、国内外での外食需要の回復を捉え、県産農林水産物販売消費を拡大するため、飲食店やホテルにおいて福岡フェアを開催するものでございます。  次に、二項農業費でございますが、二目園芸振興費で十九億四千二百万円余の増額をお願いしております。これは、肥料価格高騰している園芸農家肥料購入経費支援するほか、ハウス施設省エネ化を推進するための機械資材導入に対して助成を行うものでございます。  一枚めくっていただきまして、四十ページをお願いいたします。三目水田農業振興費で九億六千百万円余の増額をお願いしております。この内訳でございますが、右側、説明欄一行目農業構造改善事業費は、輸入小麦価格高騰を受け、県産小麦生産拡大品質向上を図るため、土壌診断スマート農業機械導入などに対して助成を行うものでございます。  その下、米麦大豆振興対策費は、園芸農家と同様、麦を作付する農家肥料購入経費支援するほか、輸入小麦の代替として県産米粉を使った新商品開発を進めるものでございます。  次の四十一ページに参りまして、三項畜産業費でございますが、二目畜産振興費で一億一千四百万円余の増額をお願いしております。これは、輸入飼料価格高騰対応するため、自給飼料生産拡大に必要な機械導入に対して助成を行うものでございます。  その下、五項林業費でございますが、二目林業振興費で四億六百万円余の増額をお願いしております。これは、木材の輸入減少による国産材需用拡大を捉え、県産材の生産力強化に必要な機械施設整備に対して助成を行うものでございます。  次に、六項水産業費でございますが、二目水産業振興費で二千五百万円余の増額をお願いしております。これは、燃油削減効果の高い船底清掃に必要な漁船巻き上げ施設整備に対して助成を行うものでございます。  農林水産部所管は以上のとおりでございます。よろしく御審議のほどお願いいたします。
    4 ◯吉武邦彦委員長 説明は終わりました。  これより質疑を行います。何か質疑はありませんか。浦委員。 5 ◯浦 伊三夫委員 御説明いただきましてありがとうございました。補正予算について質問させていただきたいと思います。  最近、特にロシアのウクライナ侵攻ということで、いろんな物の値段が上がっていると。農家人たちお話をすると、肥料というもの、それ以前は、ずっと資材環境は全ていろんな物が上がっているということで、これ以上いろんな物が上がっていくと、農業経営もできなくなるよというところまで、いろんな方からの御指摘がございます。それを受けて、我々自民党県議団は、農政懇話会の中でいろんな議論をさせていただいております。我々の中では、産地の維持、存続に関わるような重要な問題でありまして、今回の肥料高騰の問題というのは大変危惧しているところであります。執行部に対しても、かねてから自民党県議団松本会長が、この農政懇話会議論を基に知事に要請をされました。農家営農意欲を失わないでいいように、思い切った補正の検討を要請してきたところでございます。  今回、そういうこともありまして、国の対策を待たずに、しっかりと肥料高騰対策というのも、これは県単独で打ち出していただいたことは、大変評価をさせていただいております。先日、秋肥値段が大きく上がっていくことが報道されていて、私自身も、また農家の方も大変心配をされているんじゃないかなということで、幾つか農家の目線に立って質問をさせていただきたいと思います。  まず、この対策というのは、誰を対象にしているのかということと、また、いつの時点から購入した肥料対策となるか、具体的な中身を教えていただきたいのと、複数品目栽培されている農家もいますけれども、当然それぞれの品目ごと支援を受けることができるのかということを、まず、教えていただきたいと思います。 6 ◯吉武邦彦委員長 久保田園芸振興課長。 7 ◯久保田園芸振興課長 肥料高騰緊急対策事業内容を詳しくというご質問ですが、まず、支援と考えております対象者でございますけれども、認定農業者認定新規就農者、そういった経営体複数農家で組織された集落営農組織営農集団、こういった団体対象として実施したいと考えております。  それと、品目につきましては、同じ農家の方でも、例えば、麦と野菜を作ったりしてある方は当然いらっしゃいますので、それぞれの品目肥料をお使いになりますので、その方々に対しては、品目ごと支援をしていくという考え方でおります。  それと、もう一点でございますが、対象となる内容でございますけれども、農業者方々先ほど申し上げました認定農業者ほか、営農集団も含めましてですが、農業者方々が、六月以降年度内に購入して、なおかつ使用する肥料対象に、今回六月の肥料改定がございましたけれども、その価格改定によって上昇した金額に対して二分の一で助成するというものになります。 8 ◯浦 伊三夫委員 ということは、主で農業をやってある方の大半というか、全員が、この対策を受けられるということなんだろうと思います。  その中で、先ほどお話をしましたけれども、値上げの幅というのが大変大きくなってきております。私が心配するのは、この予算規模で本当に十分なのかと。申請いただいた金額は満額支払われるのかということを大変心配をしておるところでありますので、その辺のことも教えてください。 9 ◯久保田園芸振興課長 予算の充足についてですけれども、先日改定されましたJA全農さんの肥料価格におきましては、今回予算措置するに当たって、我々が見込んでおりました上昇率とほぼ変わりございませんので、予算の範囲内に収まるものと考えております。 10 ◯浦 伊三夫委員 ということは、早い者勝ちとか、そういう話ではないということでよろしいですか。 11 ◯久保田園芸振興課長 当然農家の方が購入される時期は様々、すぐに買われる方、もしくは今から三か月後に買われる方がいらっしゃると思いますけれども、その申請時期といいますか、購入時期の違いで支援の差が生じることはございません。 12 ◯浦 伊三夫委員 この肥料高騰という問題が、いつまで続くかというのは分からない話で、輸入に、この化学肥料というのは依存していることで、本当に先々どうなるか分からないと。こういうときを機に、抜本的に肥料のことは見直していかなければいけないんじゃないかなという気がいたしております。厳しい財政の福岡県が、肥料高騰するたびに、こうした対策を毎回打つということ、これができるかどうかというところが、農家方々は大変不安に思ってあると思うんです。そういった肥料削減とか、そういうことも含めて、これから考えていかなければいけないと思うんですが、その対策というものは、どういったことを考えてあるか教えていただきたいと思います。 13 ◯吉武邦彦委員長 古屋経営技術支援課長。 14 ◯古屋経営技術支援課長 今、委員のほうから御指摘いただいたとおり、化学肥料については、今後も削減を考えていかなければならない非常に重要な課題だと捉えております。  そのため、現場の段階では、普及指導センターにおいて、JAと連携を図りながら、まず、土壌分析診断、こういったものをしっかり行い、適正施肥の施用、指導、これを行いたいと思っております。また、化学肥料主体栽培体系から、玉肥堆肥、こういった有機質資材をしっかりと使った栽培体系に転換していくことも、一緒に進めてまいりたいと。そして、このような対応現場で続けることで、化学肥料の使用を減らしていく取組を進めてまいりたいと考えております。 15 ◯浦 伊三夫委員 もちろん化学肥料を減らして、堆肥等を使って有機肥料でやっていくということは本当に大事だと思います。私の地元でも、国の畜産予算を使わせていただいて、米農家堆肥舎を造ってもらったんですよ。それを各地域の畜産農家から堆肥をそこに集めて、その周辺の田んぼには、そこの堆肥舎からまくというような状況で、本当に自給肥料というものを作っているところもあります。こういう取組を増やしていくことで、輸入に頼らなくていいような、自給肥料を作るということもできてくるんじゃないかなと思います。しっかりと福岡県も、県が堆肥センターみたいなものの経営者になることは、ちょっと難しいのかもしれませんが、そのぐらいの気概を持って、何とか自給で進めていこうということも、JAさんなり、農業団体と話し合いながらやっていただければなと思っております。  最後部長にもお聞きしたいと思いますけれども、国もやっと食料の安全保障というものを真剣に考えるようになったんだろうと思うし、本当に肥料が入ってこないということぐらいで、このような状況になってくると。本当に日本の食の安全保障というのは大丈夫なんだろうかと思っております。国が、本当はしっかりとした、そういった政策をやって、実現していってもらわなきゃいけないところなんですが、現時点ではそういった制度がないということで、ぜひ農家営農意欲を失わないでいいように、しっかりと対応をしていただきたいと思っております。今回の補正というのは、当然必要なものと考えておりますが、この予算成立後、速やかに農家に周知して、この予算を活用していただきたいと思っております。  今回は対策の実施に向けて、部長の御意見をお聞かせください。 16 ◯吉武邦彦委員長 重吉農林水産部長。 17 ◯重吉農林水産部長 先ほどから御指摘ございましたが、農業者は、相次ぐ豪雨災害、そしてコロナ禍、そして今回の生産資材高騰など、非常に厳しい経営状況が続いている状況でございます。そうした中、営農意欲を失うことなく、経営継続をしていくためには、大変重要な対策であると、私も認識しているところでございます。このため、予算成立後は、農林水産委員会の皆様の御指導をいただきながら、JA、市町村としっかり連携しまして、速やかにこの対策農家方たちに行き届きますよう、しっかり尽力してまいる所存でございます。今後とも御支援よろしくお願いいたします。 18 ◯浦 伊三夫委員 よろしくお願いします。 19 ◯吉武邦彦委員長 ほかに質疑はありませんか。      〔「なし」と呼ぶ者がある〕 20 ◯吉武邦彦委員長 ほかにないようですので、以上で、第八八号議案所管分質疑を終わります。  これで、本委員会に付託されました議案質疑を終了いたします。  それでは、知事等に対する保留質疑がありませんので、引き続き、議案採決を行いたいと思いますが、御異議ありませんか。      〔「異議なし」と呼ぶ者がある〕 21 ◯吉武邦彦委員長 御異議ありませんので、これより議案採決を行います。  それでは、第八八号議案所管分について、原案のとおり可決することに賛成委員は御起立願います。      〔賛成者起立〕 22 ◯吉武邦彦委員長 起立多数でございます。よって、第八八号議案所管分は、原案のとおり可決されました。  これで、議案採決を終わります。  以上で、本委員会に付託されました議案審査は終了いたしました。  なお、採決いたしました議案に関する委員長報告につきましては、正副委員長に御一任願いたいと思いますが、御異議ありませんか。      〔「異議なし」と呼ぶ者がある〕 23 ◯吉武邦彦委員長 御異議がありませんので、そのように決定させていただきます。  次に、次回の委員会の開催についてでありますが、六月十六日木曜日及び十七日金曜日の二日間を予定しておりますので、よろしくお願いいたします。  最後に、会議録署名委員を指名いたします。  浦伊三夫委員壹岐和郎委員、お二人を指名いたします。よろしくお願いいたします。  以上で、当委員会の議事は全て終了いたしました。  これをもちまして、農林水産委員会を閉会いたします。ありがとうございました。    午 後 零 時 四 十 一 分 閉 会 Copyright © Fukuoka Prefecture All Rights Reserved. ↑ ページの先頭へ...